「うわぁー、最後まで降ったね」
「ねぇ、どうしよ…
美春はどうするの?」
「私は浩助が傘持ってたから一緒に
帰るの」
「浩助君か、幸せですな」
「そんな事ないから、優奈は和人君と
一緒に帰るんでしょ?」
「そおだけど…和人傘持ってるかな」
「うーん、和人君なら持ってそう!」
「ふふっ、何それ」
「多分だけどね!あっ、私もう行かきゃ
じゃあまた明日ー!」
「ばいばーい」
いつもならすぐ和人が来るはずなのに
遅いなぁ…
ブーブー
メールが来たから見てみると和人からだった
《優奈ごめん(>_< )
今日用事あるから一緒に帰れなくなった
だから先帰っといて 傘持ってるよな?》
一緒に帰れないんだ…
てか、傘持ってないし!
《分かった!
じゃあ先帰っとくね(^^)/
傘は持ってるから大丈夫!だから気にしないで》
傘は持ってなかったけど心配させたく
ないから嘘を付いた
ブーブー
《ありがとう!
ならよかった!(^^)!
じゃあまた明日な、風邪引くなよ》
《いえいえー!
また明日!風邪なんか引きませーん》
メールを打ち終わると玄関に向かった
靴を履き替えて外に出るとまだ雨降って
いる
「どーしよ…」
雨が止むまでちょっと待ってみよっかな
玄関の片隅で座ってると聞き覚えのある声が聞こえてきた
「実咲ちゃんが傘忘れるって珍しいね」
「そんな事ないよ、よく忘れるもん」
そこには和人と実咲ちゃんの姿があった
私は慌てて隠れた
和人が傘をさしそこに実咲ちゃんが入って相合い傘をして帰っていった

