「うん。ごめんね・・・・・・」

私は、雅人君に謝った。

「いや、いいよ。じゃあ、俺途中まで送るから」

「いや、いいよ。私、帰れるから・・・・・・」

「いや、もし何かあったら困るから。だから送らせて」

「じゃあ、悪いけど送ってもらえるかな?」

「もちろん」

私と雅人君は、途中まで一緒に帰った。

「今日は、ありがとう。じゃあ、また今度」

「また今度ね。気をつけて帰ってね」

雅人君は、言った。

「うん。じゃあ、またね」

私は、そう言って帰った。

私は、後ろをチラッと振り返った。

まだ、雅人君が居た。

雅人君は、ちゃんと私が無事帰れるか見てくれてるんだ。

優しいな・・・・・・雅人君・・・・・・

これ以上、ホレさせないでよ・・・・・・

こんな事されたらますます期待しちゃうよ?

雅人君、私期待していいのかな?

私は、考え事しながら家へ帰って行った。

「ただいま」

私がそう言うとお兄ちゃんは、1番に来てくれた。

「由梨、無事か?」

お兄ちゃんが言った。

「うん。心配してくれてありがとう・・・・・・」

「それよりどこ行ってたんだ?」

お兄ちゃんが私に聞いた。

お兄ちゃんには、まだ内緒。

だってバレたら面白くないじゃん。

だから誕生日まで内緒にしとくんだ。

「ちょっと本屋を見ただけだよ」

「そっか」

お兄ちゃん、プレゼント喜んでくれるといいな。