あっ、雅人君だ。

「由梨、誰だ?」

お兄ちゃんが部屋の向こうから言った。

「誰も来てないよ」

「本当か?」

「うん」

私は、嘘を言って家を出た。

「あっ、由梨ちゃん。待った?」

「ううん。待ってないよ。私もお金の準備とかしてたから」

私は、言った。

「そっか。それならよかった・・・・・・じゃ、行こうか」

「うん」

私と雅人君は、すぐ近くのストラップやネックレスとかが売ってる店に入った。

「由梨ちゃんは、何を買ってあげる? 俺は、ストラップだけど」

ストラップ買ってあげるんだ。

んーと私は、どれ買ってあげようかな?

私は、迷ってた。

「私は、ネックレスにしようかな? これとか」

私は、カッコイイイニシャルが入ってるネックレスを雅人君に見せた。

「それカッコイイね。由梨ちゃん、趣味いいね。でも、お金大丈夫?」

雅人君が言った。

私は、値段を見てみた。

えっ、1200円?

嘘っ、私1000円しか持って来てないんだけど・・・・・・

他の探そうかな?

ダメだ。

どれ探しても1000円は、過ぎてる。

「俺、ちょっと払ってあげるよ」

雅人君が困ってる私を見て言った。

それじゃ雅人君に悪いし、それにちゃんと自分のお金で買ってあげたいし・・・・・・

「えっ、でも・・・・・・」

「いいよ。じゃ、会計行こうか」

私と雅人君は、会計を済ました。