私と兄の関係

「分かった。番号交換するから泣かないで」

俺がそう言うとその女は、泣き止んだ。

やっぱり嘘泣きか･･････

「本当？」

「ああ。じゃあ、番号交換しようぜ」

俺は、その女と番号を交換した。

「電話するから出てよね」

その女は、言った。

「ああ。そう言えば、名前は？」

俺は、その女に聞いた。

「私は、さやか。宜しくね。今日、どっか行かない？」

「ああ、ごめん･･････今日は、連れが居るから。連れ、待たせてるんだ」

俺は、言った。

「そっか･･････じゃあ、また今度どっか行こうね」

「ああ」

この女と居ると疲れるな･･････

また、行かないとか行ったら嘘泣きしそうだし･･････

とりあえず、適当に言っとけばいいよな？

やっとジュースが買える。

「カルピス１つとコーラ１つ」

俺は、店員に行って会計を済まして元に戻ろうとした。

由梨が居た。

由梨は、男に手を掴まれていた。

由梨に触るな。

「はいはいそこまで。俺の連れに手出さないでもらえます？　喧嘩なら自信ありますよ。空手部ですから」

俺は、言った。

空手部なんて嘘だけどな。

本当は、剣道部。

ま、似たもんだしいいよな？

その男達は、去って行った。

「由梨、ごめんな･･････人多くて混んでて･･････はい、これ」

俺は。由梨にジュースを渡した。

「ううん、いいよ。助けてくれてありがとう。カッコ良かったよ」

由梨は、それを受け取って言った。