俺は、限界に増してた。
我慢しろ、俺・・・・・・
「ちょっとジュース買ってくるわ」
「おい、授業は?」
「サボり」
俺は、そう言ってその場から離れて自動販売機でジュースを買った。
ハアー・・・・・・
俺は、ため息ついてベンチに腰をかけた。
そして開けてジュースを一気飲みした。
俺は、空き缶を潰してゴミ箱まで投げ捨てた。
「ストライク。なかなかいい方向してるじゃん。俺」
1人寂しく言った。
虚しさがある。
俺っていつも口ばかりだな。
由梨の事を応援するって言ったのに結局口だけだった。
口でならいくらでも言える。
本心じゃないのに応援するって言った、俺。
由梨は、その言葉を信じている。
本当の事が言いたいのになかなか言えない・・・・・・
由梨が俺の気持ちを知ったらどう思うだろ?
別に何とも思わないよな。
由梨は、雅人の事が好きなんだし俺の事は、兄としてしか見てないから。
俺が雅人だったらこんな事、悩まなくていいのに・・・・・・
俺って楽な方ばかり逃げてるな。
かっこ悪いな、俺。
俺は、その場で考え事してた。
「おい、お前もサボり?」
俺が黙って考え事してると1人の男が俺に声かけて来た。
「あっ、おお。そっちもか」
俺は、顔を上げて言った。
「ああ自己紹介まだだった。俺、2-5組の陽田陽介。宜しくな」
陽田陽介か。
変った名前だな。
俺は、1人笑ってた。

