もしかしてトイレって嘘で気を遣って私と雅人君を2人っきりにしたのかな?
でも、2人っきりってやっぱり緊張する・・・・・・
何話していいのか分からないし・・・・・・
「しかし、驚いたな。健斗と由梨ちゃんが仲良くなったの見て」
雅人君が言った。
「皆、驚いたよね」
私は、言った。
「由梨ちゃん、ちょっと」
雅人君が手でこっちに来てって言ってるような感じでしてた。
私は、雅人君の方に行った。
「由梨ちゃん、耳貸して」
私は、言われるようにした。
「もうすぐ夏休みがあるよね。それで健斗に内緒で2人で祭りでも行かない?」
雅人君が小声で言った。
「雅人君、大丈夫だよ。お兄ちゃん、もうそういう事しないって言ってたから」
私は、言った。
「そっか。じゃあ、健斗にも言うか」
雅人君が言った。
そう言えば、雅人君って彼女居るんじゃ・・・・・・
「ねぇ、雅人君って彼女居るんだよね? なのに私と2人で行って大丈夫なの?」
私は、言った。
「彼女なら別れたよ。由梨ちゃんと行きたいしね」
雅人君が言った。
彼女と別れたんだ。
ってそんな事言われたら期待しちゃうよ。
いいのかな?
でも、落ち込んでるんじゃ・・・・・・
「そうなんだ。でも、落ち込んでない?」
私は、心配そうに言った。
「大丈夫だよ。由梨ちゃんは、優しいね。俺から別れたから落ち込んでないよ」
雅人君が言った。
えっ、雅人君から?
彼女とうまくいってなかったのかな?
でも、それ聞かない方がいいよね?
だから聞かない・・・・・・

