私と兄の関係

「由梨ちゃん、何考えてるの? 確かに由梨ちゃんが健斗を好きって言う気持ちは、よく伝わるよ。由梨ちゃんの気持ちは、分かる。それでも由梨ちゃんは、今まで頑張ってただろ? それに生きてたって意味がないって生きてる事って意味があるんだよ。なのに由梨ちゃんは、由梨ちゃんを心配してくれてる人達の事を考えてないの? 由梨ちゃんは、生きなきゃダメなんだよ……健斗は、そんな事望んでないよ……健斗は、きっと由梨ちゃんに幸せになって欲しいと思う。それに今だって健斗は、きっと悲しんでるよ……そんな事、してる由梨ちゃんに……健斗は、優しいから自分を責めて一生成仏出来なくなるかもしれないんだよ。それでもいいの? 成仏しないと健斗は、生まれ変われないんだよ」

雅人君が今まで見た事のない強気で真剣な表情をして言った。

私、今何してたんだろう……?

そうだ。

私は、今まで頑張ってたのに……

私、自分が辛いからって人に八つ当たりして人の気持ちを全然考えてなかった……

私、自己中だなぁ……

それに今、雅人君に言われて気づいた。

お兄ちゃんは、そんな事望んでないよね?

それにそんな事、したらお兄ちゃんは心配して成仏出来ないよね?

生まれ変わらないよね?

私……何でそんな事、考えてなかったのかな?

ただ、苦しいからって逃げてばかりだった……

“生きる”って言う事から逃げていた……

前を向く事が怖くてただ、私は……

皆も本当は、辛いのに私のために我慢してたんだよね?

なのに私は……

そんな自分が情けなくて仕方ない……

皆、ごめんね……

お兄ちゃん、ごめんね……

私、もうこんな事2度としないよ……

約束するよ……

それにお兄ちゃんは、生まれ変わったらまたどこかで会えるかもしれない……

だから私、それまで今私を支えてくれてる人と一緒に頑張って生きるよ……

だから私の事、嫌いにならないでね?

私は、ずっとお兄ちゃんの事好きだから……

ずっとお兄ちゃんとまた、会えるのを待ってるから……

ねっ? お兄ちゃん。