「おはよ。じゃあ、食べよう」
家族揃って朝食を食べた。
久しぶりにお父さんと一緒に食べた気がする。
家族っていいな。
私は、そう思った。
「由梨、しょうゆ取ってくれる?」
お兄ちゃんが言った。
「はいっ、お兄ちゃん」
私は、お兄ちゃんにしょうゆを渡した。
「ありがとな」
お兄ちゃんは、それを受け取って目玉焼きにしょうゆをかけた。
「「ごちそうさま」」
私とお兄ちゃんは、同時に言った。
「さすが兄弟ね」
お母さんが笑いながら言った。
「お前等が仲良くなってよかったよ」
お父さんが言った。
「あっ、あなた。仕事、頑張ってね」
お母さんがお父さんに言った。
「おお。じゃあ由梨、健斗。行って来るな。お前等も学校頑張って行けよ」
お父さんが言った。
「うん。いってらしゃい」
私は、言った。
「父さん、頑張れよ」
お兄ちゃんが言った。
「おお。じゃあ、行って来る」
お父さんは、そう言って家を出て行った。
「さあ、2人も行って来なさい」
お母さんが言った。
「うん。じゃあ、行って来るね」
「行って来るな」
私とお兄ちゃんは、家を出て学校に向かった。

