私と兄の関係

次の日―

俺は、起きた。

由梨は、寝ていた。

「母さん、おはよう」

俺がそう言うと母さんは、「健斗、おはよう。運動会の練習で昨日は、疲れてたでしょ？　疲れは、取れた？」と言った。

「うん、取れたよ。心配してくれてありがとな」

「そうだ。由梨は、まだ寝てるの？」

母さんが言った。

「ああ、まだ寝てるよ。由梨は、実行委員もしてるから疲れてるんだよ。だから起こさないとこ」

「そうわよね。疲れてるもんね。じゃあ、由梨が起きるまでご飯食べるの待ちましょう」

母さんがそう言うと俺は、「そうだな」と言った。

俺と母さんは、由梨が起きるまで待った。

しばらくすると由梨が起きて来た。

「由梨、おはよう」

俺は、言った。

「由梨、おはよう。昨日は、運動会の練習で疲れてたでしょ？　少しは、疲れ取れた？　由梨が疲れてると思って起こさなかったの。さあ、食べましょう」

母さんの問いかけで皆、ご飯を食べた。

ご飯を食べ終わってテレビを付けようとしている由梨に声を掛けた。

「由梨、練習は昼からするから暇だし久々にどっかに行かない？」

「うん、行くー」

由梨が言った。

「じゃあ、今から行くぞ」

「待って。私、今パジャマで髪の毛ボサボサでだから恥ずかしいよ。それに一緒に居るお兄ちゃんが恥ずかしいでしょ？」

そんな事、気にする由梨可愛い。

俺は、どんな由梨でも可愛いと思うのに……

俺は、別に恥ずかしくないのに……

「確かにな。パジャマで髪の毛ボサボサだしな」

俺がそう言うと由梨は、「ひどい。はっきり言う事ないじゃん。確かにそうだけど……」と言った。

由梨って本当に単純だな。

「嘘だって。どんな格好でも由梨は可愛いよ」

俺がそう言うと由梨は、顔が真っ赤だった。

可愛い。

俺は、ついからかいたくなる。

俺ってドSだったりして。