私と兄の関係

俺と雅人は、手形を取って名前を書いた。

「雅人の手、でかすぎ」

俺は、雅人の手を見て言った。

「いやいや、健斗の方がでかすぎ」

雅人が言った。

「いやいや、雅人の方がってまた俺等いい合いか。今日は、何か言い合いが多いな」

俺がそう言うと雅人は、笑って「確かにそうだな」と言った。

「全員、手形取れたから1時間目は終わりだ。じゃあ、学級委員号令を」

担任の呼びかけに学級委員は、「正座、礼」と言った。

1時間目が終わった。

あっと言う間に2時間目が終わって3時間目になった。

俺と雅人は、体操服に着替えてハチマキを持って外に出た。

「なぁ、健斗。運動会の練習ってヤダよな」

突然、雅人が言った。

雅人は、実は顔が良くて背も高いし、頭も良いし、料理も得意けど実は運動だけは苦手見たい。

そう言えば、去年も同じ台詞を言ってたよな。

俺は、つい笑ってしまった。

「健斗、何がおかしい?」

雅人がそう言うと俺は、「いや、去年の事思い出してさ。去年も同じ事言ってたなぁって思って。雅人って本当に運動苦手なんだな」と言った。

「そうだよ。健斗は、運動得意からいいよな」

「確かに運動は、得意けど俺は、勉強苦手だし料理苦手だから雅人が羨ましいよ。そうゆう所、女子がいいらしいよ」

俺は、言った。

「健斗は、勉強まあまあ出来る方だよ。確かに家庭科は、ダメだけど……」

雅人ってさりげなく失礼な事を言うよな。

でも、本当の事だけど……

「確かにな。雅人ってさりげなく失礼だよな。今度、何か料理教えてよ。俺も雅人見たいに女子にモテたいし」

俺がそう言うと雅人は、「俺って失礼な事、言ってる? よく分からないけど……うん、いいよって健斗、女子にモテたかったんだって健斗普通にモテてるよ。俺、モテないよ」と言った。

雅人は、そうゆう所に本当に鈍感だ。

雅人は、モテてるのに。

いや、別にモテたいって言う訳ないんだよ。

って俺、全然モテてないし。

多分、雅人は気を遣ってくれてるんだよな。