バッティングセンターから出た。
「お兄ちゃん、バッティングセンター楽しかったね」
私は、言った。
「おう。また、行こうな。じゃあ、最後のもう1つ連れて行きたい所あるからそこに行って帰ろうな」
「うん」
私は、またお兄ちゃんの後ろに乗った。
また、静かにお兄ちゃんは、自転車を漕ぎ出した。
私は、お兄ちゃんの背中にもたれて顔を埋めた。
「由梨……」
お兄ちゃんが後ろを振り返った。
「お兄ちゃん、危ないから前を向いて」
「うん……」
数十分後―
「由梨、着いたよ」
お兄ちゃんが言った。
私は、自転車から降りた。
すると綺麗な景色が見える所だった。
「お兄ちゃん、すごい綺麗だね」
私は、張り切って言った。
「綺麗だよな。絶対由梨が喜ぶと思って連れて来たかったんだ。だから連れて来てよかったよ」
お兄ちゃんが言った。
私が喜ぶと思って?
お兄ちゃん、すごく嬉しいよ。
ねぇ、お兄ちゃん。
私、妹でよかったと思うよ。
だって彼女だったらいつか別れが来るかもしれないから……
お兄ちゃんの彼女で居れないなら妹の方がまだ、いいんだ……
でも、本当はお兄ちゃんの“彼女”になりたい。
お兄ちゃんの1番になりたい。
でも、無理なんだろうなぁ。
お兄ちゃんの好きは、多分妹としてだよね?
1番じゃなくていいから2番になりたい。
そう思ったらいけないのかな?
「お兄ちゃん、バッティングセンター楽しかったね」
私は、言った。
「おう。また、行こうな。じゃあ、最後のもう1つ連れて行きたい所あるからそこに行って帰ろうな」
「うん」
私は、またお兄ちゃんの後ろに乗った。
また、静かにお兄ちゃんは、自転車を漕ぎ出した。
私は、お兄ちゃんの背中にもたれて顔を埋めた。
「由梨……」
お兄ちゃんが後ろを振り返った。
「お兄ちゃん、危ないから前を向いて」
「うん……」
数十分後―
「由梨、着いたよ」
お兄ちゃんが言った。
私は、自転車から降りた。
すると綺麗な景色が見える所だった。
「お兄ちゃん、すごい綺麗だね」
私は、張り切って言った。
「綺麗だよな。絶対由梨が喜ぶと思って連れて来たかったんだ。だから連れて来てよかったよ」
お兄ちゃんが言った。
私が喜ぶと思って?
お兄ちゃん、すごく嬉しいよ。
ねぇ、お兄ちゃん。
私、妹でよかったと思うよ。
だって彼女だったらいつか別れが来るかもしれないから……
お兄ちゃんの彼女で居れないなら妹の方がまだ、いいんだ……
でも、本当はお兄ちゃんの“彼女”になりたい。
お兄ちゃんの1番になりたい。
でも、無理なんだろうなぁ。
お兄ちゃんの好きは、多分妹としてだよね?
1番じゃなくていいから2番になりたい。
そう思ったらいけないのかな?

