「しっかり捕まっとけよ」
お兄ちゃんが言った。
私は、しっかりお兄ちゃんに捕まった。
お兄ちゃんは、ゆっくり自転車を漕ぎ出した。
「ねぇ、お兄ちゃん。どこ行くの?」
私は、お兄ちゃんに聞いた。
「いい所。とにかく行って見れば分かるから。それまで内緒」
いい所ってどこ?
「えー、内緒。じゃあ、楽しみに待っとくよ」
「ああ、そうして」
お兄ちゃんが言った。
それから私とお兄ちゃんは、話す事なくただ黙っていた。
私は、お兄ちゃんの背中を見た。
お兄ちゃんの背中、大きいなぁ。
こんなに大きかったけ?
私は、お兄ちゃんの事を最初全然男として見てなかった。
でも、今は男としてすごく意識している。
お兄ちゃんの背中は、大きくて男らしかった。
お兄ちゃんの背中から伝わってくる体温にドキドキした。
私の心臓、聞こえないかな?
ただ、優しく風が靡いていた。
キィィ―
お兄ちゃんが急に止めた。
「えっ、お兄ちゃん。着いたの?」
私は、言った。
「うん。見て見て」
私は、お兄ちゃんに言われると通り見た。
ってバッティングセンターじゃん。
どこがいい所なの?
「お兄ちゃん、バッティングセンターじゃん。どこがいい所なの? さすがに運動ばっか嫌だよ」
私がそう言うとお兄ちゃんは、「まぁまぁ。やって見れば分かるよ」と言った。
やって見れば分かるって?
私、一度もう打った事ないのに……
「うん」
私とお兄ちゃんは、中に入った。
お兄ちゃんが言った。
私は、しっかりお兄ちゃんに捕まった。
お兄ちゃんは、ゆっくり自転車を漕ぎ出した。
「ねぇ、お兄ちゃん。どこ行くの?」
私は、お兄ちゃんに聞いた。
「いい所。とにかく行って見れば分かるから。それまで内緒」
いい所ってどこ?
「えー、内緒。じゃあ、楽しみに待っとくよ」
「ああ、そうして」
お兄ちゃんが言った。
それから私とお兄ちゃんは、話す事なくただ黙っていた。
私は、お兄ちゃんの背中を見た。
お兄ちゃんの背中、大きいなぁ。
こんなに大きかったけ?
私は、お兄ちゃんの事を最初全然男として見てなかった。
でも、今は男としてすごく意識している。
お兄ちゃんの背中は、大きくて男らしかった。
お兄ちゃんの背中から伝わってくる体温にドキドキした。
私の心臓、聞こえないかな?
ただ、優しく風が靡いていた。
キィィ―
お兄ちゃんが急に止めた。
「えっ、お兄ちゃん。着いたの?」
私は、言った。
「うん。見て見て」
私は、お兄ちゃんに言われると通り見た。
ってバッティングセンターじゃん。
どこがいい所なの?
「お兄ちゃん、バッティングセンターじゃん。どこがいい所なの? さすがに運動ばっか嫌だよ」
私がそう言うとお兄ちゃんは、「まぁまぁ。やって見れば分かるよ」と言った。
やって見れば分かるって?
私、一度もう打った事ないのに……
「うん」
私とお兄ちゃんは、中に入った。

