「だから…だから
ずっとあの子のそばに居てあげて…」
「はい…もちろんです」
めちゃくちゃで整理出来てない
頭のままで
病室まで来た
「勇太こんちにわ…」
声が少しうわずった気がした
「どうしたのさ礼奈(笑)
声が変だぞ」
「そ…そうかな?」
「何かあった?」
勇太が死ぬなんて聞かされたとか
言えるわけない
勇太の顔を見ていると
涙がボロボロ溢れて来た
今までの思い出とか
沢山たくさん蘇ってきて
離れたくないよ…
勇太とずっと一緒にいたいよ…
それは叶わない夢なんですか…?
「礼奈どうしたんだよ?」
「何でもないから…」
「何でもなくて泣くやつが
いるかよ」
細くなった腕を
私の顔まで持ってきて
涙をふいてくれた
逆効果だよ…
さらに涙が溢れ出した。

