誰のせいよ! と、心の中で叫びつつも 瑠斗の手を払いのける。 「なんで機嫌悪いんだよ?」 素直に手をどけたかと思うと あたしの前に立って、 あたしの顔の高さにあわせて 少しかがんだ。 「人前では、そーゅうこと してほしくないの」 瑠斗から、顔をそむけるけど 顎を掴まれて無理矢理 振り向かされる。