……。 私は、良明くんの誕生日プレゼントを買ってたんだよ……? 一緒に見て貰おうと思って冬馬兄ちゃんに頼んだだけ……。 それだけ。 それだけなのに。 悲しくて、ツラくて、 声が出ない。 「言えよ」 どこか冷たい良明くん。 良明くんの言葉に、私はカバンを開く。 そして、取り出す。 良明くんの誕生日プレゼントとして買ったソレを。