冬馬兄ちゃんの声に良明くんは固まる。 「……すみません、二人で話したいんで」 低い声。何かを警戒しているような、そんな声だ。 「失礼します」 頭を下げ、ミキさんの元へ戻る良明くん。 そんな良明くんに冬馬兄ちゃんは言った。 「女の子を傷つけるようなことをしちゃダメだよ」 .