「そ…んなのしらな…」

さっきので勢いをなくしたあたしの言葉が力なくこぼれる。

「あいつの事思い出すたびにあんな苦しそうな顔すんのかよ‼」

「それは…」

和泉君の言うとおりだ。

わかってるの…もう忘れなきゃいけないことは…だけど

「わすれ…たくないの…」

「あ⁇」