あなたを好きにはなりたくないです…


「和泉君には…その顔は似合わないよ」

「甘奈ちゃん。」

いきなり名前を呼ばれたので顔を見ると目があった。

その時また鼓動が速くなる…

これじゃ、好きみたいじゃんか…

「ねぇ、甘奈ちゃん。俺は和泉先輩じゃないよ⁇」

「…っ‼」

「俺は、和泉中の2-Bの和泉 大士だよ」

「そう…だけど…」

「俺は俺として甘奈ちゃんが好きだよ」

「は⁇な…に言ってっ…」

「甘奈ちゃんがこの名前が嫌いなら名前も変える。この顔が嫌なら整形もする。
だけど俺を変えてって言われたらそれはできない…甘奈ちゃんに「俺」を好きになってもらいたいから」