思わず見上げたらそこにはとても苦しそうに話す和泉 大士の顔があった。 なんでこんな顔するの…⁇ 「最初は俺の事⁇って思った。だけどその人は最後に先輩をつけたんだ。俺は同じクラスだから先輩じゃないんだ。その人は俺じゃなくて、俺と『同じ名前』の人を愛おしそうに呼んだんだ。俺は…苦しくて…」 そう言った和泉 大士の目からは一粒の涙がこぼれた。 「………っ…」 「その人が呼んだ…和泉 大士が、俺じゃないと思ったら胸が苦しくて…呼ばれた俺と同じ名前に嫉妬した。」