クレヨンの『数学魔法』入門

 中は鉱石や鉄らしき金属などの材料はもちろん、それを加工するミノや金づち。それら道具もたくさん綺麗に並べられていた。

「すごい〜」
 紫音のその一言にその者は、そんな事ないという顔をしていた。だが、褒められ慣れていないのか、テレを隠せてない。

「改めまして。呉です。クレヨンって呼ばれています。こちらはメイプル」
「私はドワーフさ、宜しくな」
 そのドワーフと名乗る者は、身長があまり高いほどでない紫音よりも小さいが、筋肉質。
 ヒゲも自分のヘソ近くまで伸び、クセなのか、そのヒゲを頻繁に髪をとかすように触っていた。

「それでドワーフさん…………」
 話を繰り出したのは美津子の方で、紫音は何となく一歩引いている。

「何だい?えっと………メイプル?」
「山岡ハウスさん………………が納期遅れている……………と」
「あ〜はいはい、納期ね」