クレヨンの『数学魔法』入門

「そんな事………ないかと……………」
「でもさっきクロトさんに占い相談したもん。何か運命を変えるだの、彼氏の事忘れてるだの言われてさ〜」
「え…………クロトさんに…………」
「うん。だからいいや行こう?」
 何て羨ましいの…………。
 そうポツリと言った美津子の手を紫音は多少強引に引き、何とか目的地に到着。
 着いたその場所は『DO・ワール工業』と立て札が建てられていた。けど、その建物は1メートルちょっと位しか高さがなく、この辺周辺もそれくらいの高さの建物ばかり。

「すみません」
 紫音はその店のドアをノックし、中に誰かがいるか確認した。すると中から出てきたのは1メートルくらいのヒゲを生やした者であった。

「はいはい、どなたでしょうか?」
「山岡ハウスさんから伝言を頼まれた呉と言います」
「ヤマオカハウス?あ〜あアイツか、まあどうぞ中へ入って」