クレヨンの『数学魔法』入門

「ふぅー、ちょっと休憩〜。あなたたちってもしかして日本人?」
 そういって糸を紡ぐのをやめた相手は作業場を立ち、そのまま紫音たちの座る席へ。

「は、はい。私もこのメイプルも日本人です。お姉さんは日本の方ではないんですか?」
「ええ違うわ。私はクロトって言うの、よろしくねクレヨンちゃん」
 クロトと名乗るこの女性は、まるで女神のような美しさ。
 またスタイルは大変良く、年齢は20代〜30代くらい。

「こちらこそよろしくお願いします」
 ………………あれ?私、クレヨンって言ったっけ?
 少し気にはなった紫音。が、そんな細かい事はなかったかのように話は続く。

「あの〜、山岡ハウスさんが納期が遅れて困っているって…………」
「あ〜あ、そうだったわね」
「何かトラブルでも?」
「実はね、二人ほどここにいなくって」
「二人?その二人はどこに?」