クレヨンの『数学魔法』入門

 それからどれだけ時間が経過しただろうか。突然眠気に襲われた紫音はゆっくりと目を覚ます。
 アタタタタ。
 紫音が起きた時に軽い頭痛を覚え、身体はまだ違和感があるが、何とか無事。

「…………おはよう。…………あれ?」
 ……………………何か周り変じゃない?
 紫音の周りにいたお客は、ある者はうなだれ、ある者は泣きじゃくったりとまるで葬式。
 美津子は何だか晴れ晴れしたようで、そんな事ないと言わんばかりの笑顔。

「もう出ようか?何かゆっくりしたみたいだし」
「そうね…………、色々楽しめた…………から」
「?」
 ここ……………私が払うね。
 美津子は会計の書かれているであろうその紙を取り、レジへ。
 紫音は儲けたとはしゃぎ、そそくさと外に出て、美津子を待った。

「それじゃあ…………行きましょう」
「うん。おごってくれてありがとね」