美津子は楓大にそそのかされたと判断され、また、Aランクの数字魔法が使えるという理由もあって厳重注意。
 楓大は10日間の数字魔法使用禁止と10日間の停学処分で何とか許してもらえた。
 そして、楓大と美津子がこの数字魔法部をやめなかった理由は康太からのお願いだった。
 何故なら、二人がやめるとこの部活が廃部に追い込まれる危険があり、それを阻止するために、康太がやめないように頼んだ。
 因みに康太はあの件に関して一切怒る事もなかったのも、部活の残留を決めた要因でもだった。


「美津子、今日は何す…………」
「あ、クレヨンやっと来た。遅いよ」
「な………」
 無視したのはウタちゃんじゃん。
 少しイラっとしながら、紫音はいつも座っている所定の席に腰を降ろした。

「あ〜〜、早速で悪いけど、今日オレ用があるから帰るわ」
「え、ウタちゃん帰るの?」