あれから一週間が経過。あのような事があっても、テレビなどに取り上げられる事もなく、平和な日常がそこにあった。

 あの出来事の後、紫音は康太から色々と話を聞いた。
 一つは康太とは同じ年の同学年で、クラスも二つしか離れておらず、実は何度か廊下ですれ違っていた。しかし、紫音はいつも俯いていて気付いてなかった。
 もう一つは数字魔法部の顧問。実は数字魔法日本支部の重大なポストに就いた経験があり、今も影響力がある。
 そのため今回の件は、その顧問が数字魔法日本支部に口聞きをし、賠償する代わりに口外しないように働きかけていた。

 そのおかげで、紫音と康太は平和な学園生活を送っており、今日も無事に何事もなく放課後の時間に。

 因みに、紫音の『同じクラスの誰とも喋っていない記録』はあの事件の翌日、消しゴム落ちたよと斜め横に座った女子に話かけられて、記録が途切れてしまった。