クレヨンの『数学魔法』入門

「従業員さんたちも驚いているだろう?きっとそれは彼等はあさみさんが双子じゃないって知っているからだ」
 辺りを見渡した紫音。従業員たちはうんうん首を何度も縦に振り、紫音はある疑問が生じた。

「ちょっと待って。シュガーって人はCランクしか使えないはずでしょう?」
「いや、この二人のうちどちらかはメイプルだ。メイプルはクレヨンみたいに魔力強いから」
「え!私強いの?」
 なら私もAランクの数字魔法が使えるのか………………。あ、ならあの炎の数字魔法を…………。
 紫音は思わずにんまり。けれども、あの数字の公式を答える学力がない事には気付いてなかった。

「でもメイプルはあまりこういった大胆な事はしないから………あ、もしかしたら」
 目線を二人のあさみから外す康太。康太は周りにいた従業員に目をやり、何かを見つけようとじーっと見ていた。