クレヨンの『数学魔法』入門

「うん?」
「犯人わかったかもしれない」
「もうケーキの件はいいでしょう!」
「いやそうじゃなくって、あの数学魔法を書いたやつに覚えがあるんだ」
「え!!」
 ウソーー!?もう事件解決?すごいじゃん!!
 腕で康太をつく紫音。ケーキをおごってもらった手前どうしたらいいかと、先ほどまで困り果てていたが、今はそんな様子はない。
 無事に解決…………あれ?
 康太の表情は何故か険しかった。その顔は真実を言うべきかどうかという顔。

「犯人はわかったんだよね?」
「それは……………」
「それは?」
「・・・・・」
「うん?何?どうしたの?」
「実は………………」
「もうー、さっさ答えてよ。誰なの?」
「断定は出来ないけど、多分うちの部員のやつ」
「…………………え?いつも部活に来ないあの二人のうちのどちらか?」
「いや、多分二人だと思う」