クレヨンの『数学魔法』入門

「なあ、さっきの機械で過去見たよね?」
「え?あ、うん。小さな私とウタちゃんがいたよ」
「あの時の事、覚えていた?」
「……………ゴメン」
「そうか………。あの後、塾に行く事にしたんだ。そのおかげで今は目が悪くなって眼鏡さ」
 康太のしている眼鏡が数学魔法の反射でキラーンっと光り、康太はどこか自慢げなそうな顔。

「そうなんだ。ウタちゃんのクラスって特進クラスだっけ?」
「うん。あのシュガーもいるからそんな気はしないけどね」
「あ、そうだったね」
 紫音が言う『特進クラス』とは、学校で特に頭のいい生徒だけが集められたクラス。
 その中でも康太・美津子・楓大の三人はクラスの中でも上位におり、違うクラスの生徒から、頭の出来が根本から違うとまで言われるほどであった。

「・・・・・」
「どうしたのウタちゃん?」
「クレヨン、本当にやめちゃうの?」