クレヨンの『数学魔法』入門

『そうか!あの時から私たちは数学、ううん算数で私たち…………』
 その小さな紫音と康太が今の自分らに重なり、思わず胸がキュン。

「よしきまり。えっと………」
「なまえ?くれしおんだよ」
「そう、クレヨン!クレヨンはオレが守る!!」
「く・れ・し・お・ん!!」
「くれしおん……………、よびにくいからクレヨンでいい?」
「………………うん」
 少々ふてくされた小さな紫音であったが、小さな康太はよしよしと頭を撫でられ、機嫌が直した。

「じゃあなクレヨン。けっこんしないでまっててよ!」
 小さな康太は自転車でどこかに行き、小さな紫音はそれを大手を振って別れを告げた。

『ウタちゃんが見せたかったのはこれ……………あれ?何か眠気が……………』
 その場に倒れた紫音は最後の力を絞り込み、小さな自分が小さな康太を見送る姿を目に焼き付け、またもや眠りに。