クレヨンの『数学魔法』入門

 だが、両親の仕事の都合で引っ越ししてしまい、この頃の紫音は毎日のように泣いていた。

「ひめちゃん、ひめちゃんにに会いたいよ…………………」
 小さい紫音は今にも泣きだしそうになっており、現在の紫音は遠くから見守る事しか出来ない。

『もう、もうやめてーーー』
 紫音も小さな紫音同様、泣きだしそうになるが映像は終わることがない。
 その時、遠くから一人の男の子が公園方へと向かっていた。
 その男の子は歳は小さな紫音くらいの背の高さで、自転車はその頃流行ったであろう変身するヒーローがプリントされている。

『・・・・・』
 その男の子は辺りをキョロキョロし、何かを探しているようであった。
 と、その男の子は同じように泣いている小さな紫音のところへ。

「なあ……………お前、もしかしてまいごなの?」
「…………………………ううん違うけど、どうしたの?」