クレヨンの『数学魔法』入門

 そう、それじゃあ私は帰って数学の勉強するから。
 燕は何のために来たのかもを告げる事もなく、そそくさと教室から出ていった。
 紫音もその後すぐに教室を出ると、あの長い階段を駆け上がってから部室へ。


 部室に着くと、いつものように部室には康太の姿があった。
 が、この日は珍しくケータイを終始いじっており、紫音が入って来た事に気付いていない。

「お疲れ様……………」
「・・・・・」
「お疲れ様………」
「・・・・・」
「お疲れ様!?」
「・・・・・」
 またこれ〜?もうー、今回は気付くまで待つから!!
 紫音はワザと康太が座っている横近くに座り、康太が気付くのを待つ。
 しかし、康太は気付くどころかケータイをいじる事に頭がいっぱいで、まだ気付かない。
 ………………もういい。
 痺れを切らした紫音は、結局いつものように肩を掴むのであった。