クレヨンの『数学魔法』入門

「私のダーツ捌き、見せたかったな〜」
 ダーツ捌き?……………ハケがどうして……………ダーツに?
 またもや美津子は紫音に細かいことを聞こうとチャレンジするが、紫音の話は止まらない。

「それにね、私バリアって言うの?あれも出してさ………」
「へぇ………………」
「虹の種を私一人でゲットしたもん」
「へぇ………………」
「ウタちゃんは私がいないと………で、終始私に頼りっきり」
「へぇ………………」
「あ、それからマーキュリーエイトキャッスルでね……………」
「へぇ………………」
 それから紫音のまとまりのない話が止むまで聞かされた美津子は、しばらく同じ相槌を繰り返した。

「もうこんな時間か」
「………………クレヨン。どうして……………部室へ?」
「・・・・・」
 前回の件で紫音は康太の足を引っ張った事に責任を感じ、この部活を続けていく自信がなかった。