しかも、その者の姿は背がみな高く、何やら頭には何か生えているようで、近づくにつれて不気味な笑い声。
 それから、影の数からするとどうやら五つほどで、何やら独特なニオイ。

「ぷ、ぷ、プリズマー研究員…………あれ?プリズマー研究員!!」
 危険を察知したプリズマーはいち早くどこかに逃げ、紫音は疲れたのか寝てしまっている。
 と、その影が二人の前に近づいて来て、二人を囲むように立っている。

「見い〜〜つけた〜〜」
 そう言った相手は、キバや羽、それとシッポも生えており、肌の色も人の肌とは違った。

「楽しい〜事しませんか?楽しい〜、楽しい〜事ですよ……………」
 クレヨン………。
 康太は紫音を抱きしめて、ギュッと目を………………。