私の若い頃なんかは…………。
 それから、プリズマーの有り難くない説教を永遠にも近い事聞かされ、康太は体力を回復させる時間がなかった。

「あの……………プリズマー研究員。一つ聞きたいんですが」
「聞きたい事?」
「あの異世界ってどうやって作ったんですか?」
「どうして?」
「さっき異空間の扉はこの虹の種一つでは作れない気がして………」
「ああ。それは研究資金のために売ったんだよ。や…………」
 と、プリズマーは突然後ろを振り向きだし、康太もそちらに目線が向けると、目線の先には何やらぞろぞろと複数の影。
 どうやら何かしら言葉で会話をしているのがわかった。

「おいガキども、助かったみたいだな」
 クレヨン、どうやら助かったようだ。
 康太は言葉で、プリズマーは大きなそぶりでその者を呼び寄せ助けを求めた。
 が、どうもその者の様子が可笑しい。