クレヨンの『数学魔法』入門

 その後、プリズマーに聞こえないように離れた紫音と康太。康太は紫音が何を考えているのか、首を傾げていた。

「ねえ、どうしたらいい?」
「どうしたらって、何か作戦あるんじゃないの?」
「作戦?何それ聞いてないよ?」
「・・・・・」
 どうしたんだろうウタちゃん?何にも思いつかないから作戦会議したんだけど………………。
 とりあえず、笑顔を見せてごまかす紫音であったが、康太は無表情。
 え!?私悪くない…………よね?
 無表情の康太に対し、紫音は更に笑顔でごまかすが、それは全くの無駄。

「オレがあの装置を何とかコントロールするから、その隙に黄色いやつを何とかしてくれ」
「何とかってどうするの?」
「どうしよう………」
「もうー、天然だな〜」
 ・・・・・。
 ここがまだ異世界だと気付いていない紫音には言われたくないと、康太は心の中で思っていた。