クレヨンの『数学魔法』入門

「トボケないで下さい」
「私は言ったはずだよ?持っていけるなら持っていけと」
「・・・・・」
「あれを取るとこの異世界は消えてしまうんじゃよ。私の計算だと10分と持つまい」
「プリズマー研究員………あなたはー」
 怒りを覚えた康太を見ていたプリズマーは、手を叩きながらバカにしたように大笑い。
 辺りはピーンと張り詰めたように緊張が生まれたのだが、それもすぐに消えた。

「すみませんー、ちょっといいですか?」
「うん?お前は………」
「クレヨンです。プリズマーさん聞いていいですか?」
「何だ女?」
「クレヨンです!?」
 またかよクレヨンは〜。
 髪をかき、呆れた顔の康太。だが、紫音のこの言動が、康太のイライラを落ち着かせたのも確かであった。

「何故プリズマーさんは『研究員』で、兄のプラズマ?さんは『教授』何です?」
「おい女、お前何言ってるの?」