クレヨンの『数学魔法』入門

 先ほどまでトボケていたプリズマーは、兄に対しての劣等感からか声を荒げ、顔は赤い。

「早く虹の種を返して下さい。アナタが犯人なのは我々はわかっているんですから」
「フン、知らんもんは知らんよ!?」
「…………それならあれは何です?」
 部屋の真ん中にあった黄色い物体が、筒の上に置かれており、誰の目にも止まるほど目立った場所にそれがあった。

 ……………バレたなら仕方ない。
 プリズマーのその一言に紫音と康太は身構え、プリズマーは何やらゴソゴソしだした。

「あれがほしいんだろう?なら勝手に持っていけ」
「え?いいんですか?」
「確かお前は数学魔法日本支部にいたやつだな?」
「はい…………。オレ、いえ、僕は数学魔法日本支部の者です」
「フン、私の研究を否定した輩とは関わりたくないわ。あんな石ころジャマだから、持っていけるなら持っていけ!」