クレヨンの『数学魔法』入門

 その後、二人は何故かどちらが先に行くか行かないかなどで揉め、二人の押し問答は続く。
 それで、ジャンケン三回勝負を始めようとするが、ジャンケンが強いだ弱いだのでそれを却下。
 そんな二人の言動に痺れを切らしたのか、突然スピーカー音が鳴った。

『あ〜、あ〜。お前達少しは緊張感を持て。罠とかないからさっさと来い。いいか?さっさと来い!!!!』
 部屋中に鳴り響いた謎の人物の声。
 いきなりの事に紫音と康太はキョトンし、相手は気をきかせたのか、先ほどの白い壁でぽっかり空いた幅を、二人が悠々に入れるようにしてくれた。

「何か親切そうな人じゃない?」
「……………オレらに呆れただけだよ」
 二人は相手の招け入れを受け入れるように進み、それから1分もしないうちに相手に出くわした。

「よく来たな」
 そこには一人の人物が待ち構えており、高そうな機械に囲まれていた。