クレヨンの『数学魔法』入門

 紫音たちはこの家の奥さんに挨拶し、二人はタクシーに乗ってマーキュリーエイトキャッスルへ。
 行きは雑談などをしていた二人だったのだが、今は何を話していいかわからない。


 結局、一言も話す事もないまま、マーキュリーエイトキャッスルに着いた二人。そんな二人を待ち構えていた鼠は、何やらニヤニヤ嬉しそうな顔をしていた。

「鼠さん〜」
 康太は鼠のところに駆け寄ると、先ほどの虹の種が入ったバケツを前に出し、鼠に渡した。

「村上さん、ありがとうございます。さっき村上さんのご親友の佐藤楓大という方からこれを」
 鼠が持っていたそれは、藍色の液体をした虹の種と盗まれなかった橙色の板。
 この橙色の板は凹みがあり、この液体の虹の種を入れる凹みがあるほか、丸い球のような物が入る凹みがあった。

「あなたに頼んで正解でした。その青い虹の種もあなたのおかげです」