クレヨンの『数学魔法』入門

「一つか。一個は盗まれていないから、オレのとそっちのを合わせて四つか」
『オレらのは依頼人に渡しとく。あと三つだっけ?』
「ああ、まだ大丈夫か?」
『悪りい〜、オレら用あるから手伝えるのはここまで』
「メイプルがいれば即戦力なんだがな〜」
『オレ様は?』
「はいはい。頼りしてますよ、頼りに」
『…………まあいいや。あの〜クレヨンちゃんだっけ?メイプルから聞いたぜ。お前………そ』
「あ、もう切るぜ。電池ない!」
 勢いよく電話を切り、話を遮った康太は、紫音の顔を見る前に大きく深呼吸。
 ったく。
 康太はケータイを仕舞い紫音に目をやると、紫音は何やら頭を抱えたままうずくまっている。

「く、クレヨン!どうした?」
 ・・・・・。
 何故か紫音は答えようとせず、うずくまったまま動こうとしない。

「クレヨン、クレヨン!?」
「………………んない」