クレヨンの『数学魔法』入門

 う、上手くなんて………別に嬉しくないんだからね!?
 そう突っぱねた紫音ではあるが、やはり嬉しいのか、何やらもじもじとそれを隠せていない。

「う、ウタちゃんがそこまで言うなら考えてあげてもいいですよ?」
「本当に?」
「そのかわり、その良いことがつまんなかったら、ぱーしょんふるーつ大原のケーキを端っこから端っこまでおごって下さい」
「・・・・・」
「よし。良いこと二つ」
「・・・・・」
 クレヨンってがめついな〜。
 それは言わなかった康太は、ひとまず紫音を席に座らせ、話を再開。

「次の虹の種は液体なんだ」
「液体………?」
「それを手に入れるために、クレヨンに数学魔法のお願いを」
「それならウタちゃんで問題ないでしょう?」
「問題大アリ。使う数学魔法はAランクだからね」
「Aランク?私あんまり使った事ないし」
「でもメイプルに聞いたよ?」