「ごめんなさい……………待ったで………しょう?」
「全然全然、私はメイプルが心配でさ…………」
「本当にごめん……………なさい。あのね……………アイ、ううん…………山岡ハウスさんがこれを私らに」
 美津子は石の置物をその場に置き、カバンから出したのは携帯につけるストラップ。
 しかし、紫音はそれ以外のものに目を奪われていた。

「め、メイプル。何この左薬指の指輪は?もしかして、山岡ハウスから…………」
「ううん…………、ドワーフさんに…………頼んだもう一つ…………お願い」
 メイプルがあの時ドワーフにしたお願い、一つは石の置物を手にいれる事。
 それはもう一つはこの特殊な金属で出来た指輪をもらいうける事。

「え〜〜いいな。ねえねえ私のないの?」
「ごめん……………なさい。もう一つは……………その……………彼のなの。だから代わりにストラップを……………」