クレヨンの『数学魔法』入門

「え、あ、…………そうかしら…………、普通………よ」
 絶対今変わったよね?
 しかし、紫音はその事を言わずに作り笑いを浮かべる。
 バレて…………ないよね?
 美津子も何も言わず、作り笑い。

「早く……………、戻りましょう」
「そうだね。山岡ハウスも私たち待っているだろうから」
 その後、二人は変な空気のまま門まで無言で歩く。するとあの大きな門を確認。
 やっと着いた〜。
 門には最初にいた門番が立っており、まだ距離はあったが、ペコペコしてのがわかった。
 紫音は台車を勢いよく押し、美津子も少し遅れて駆け足。
 二人は門番に手を挙げて挨拶し、そのまま二人は山岡ハウスの二つ目の玄関まで走った。


 玄関から出ると外は晴天。先ほどまであった霧はどこにもなく、視界は良好で数十メートル先も見えた。

「さっきの霧やっと消えたね。あれもアーティスト特有なのかな?」
「・・・・・」