クレヨンの『数学魔法』入門

「あ、あの〜聞いてます?」
「・・・・・」
 康太は何かに取り付かれたようにその数学の公式に特定の数などを加え、問題を解く。
 こ、怖。
 今までとは違うその異様な光景に紫音は押し黙った。
 それから少しするとそれは完成し、完成するやいなや康太はその紙に向かって手をかざす。
 何をしているの?
 紫音はそれをただただ黙って見てる事しか出来ず、紫音な顔は怪訝そうな顔に。
 しかし、その顔はすぐに驚きに変わった。康太のかざした紙から光の玉が出現し、その光はフワリフワリと浮いていた。
 康太はその浮いた光の玉を手に取るとそのまま紫音の手へ。

「これって……………」
「これがランクCの数学魔法だよ。名前とかは特にないけどね」
 マジマジとそれを見た紫音。だが、それから少しすると急な疲労感が紫音を襲った。
 それに気付いた康太は、慌てて光の玉を取り戻した。