その晩、理沙からメールが来なかった。

翌朝、ちょっとだけ気になってメールを入れた。

『フタマタなんて、あんたの人生で一度あるかないかなんだから、せいぜい不倫気分だけでも楽しみなさい』

もう焚き付ける気はなかった。

が、理沙の夫が萩野だけに、普通の神経で真面目に考えるだけ馬鹿をみそうだ。

『明日の夕方かえる。日清焼きそば買っといて』

送信。