必死で抵抗しているつもりなのに、どんどん服を脱がされていく。

調子に乗って『ジャンケン一気』なんかやるんじゃなかった。

大島を押しのけようとすればするほど、頭がクラクラする。

ますます酔いが回って、何もかもが面倒くさくなってきた。

もうどうにでもなれ。

大島にどうやって責任とらせるかは、明日かんがえることにした。

あたしが目をつぶった途端、大島の体が重くのしかかってきた。

そのまま動かない。

―――うん?

寝息をたてている。

―――勝った……。

じゃんけん一気の勝敗がついた瞬間だった。


あたしはそのまま大島を放置して、可奈子の部屋へ避難した。