「理沙さんが『キスの続き』させてくれたら、教えてあげます」

悠斗の美しい瞳が妖しく光っている。

「つ、続きって……」

尋ねる言葉の途中、距離を縮めてくる悠斗の胸に押されるようにして、私の体はシートの背に沈められた。

「私、タケルが好き……」

「わかってます」

必死の告白にかぶせるように、悠斗が言う。 

「今だけ……。今だけでもいいから、可奈子の代わりになって下さい」

そう囁いた悠斗の唇がゆっくりと降りてきた。