再び悠斗の車に戻り、木で作ったオモチャやインポート物のベビー服のショップなどを見て回った。

まだ足を運ぶことはしていなかったけど、私もインターネットでオモチャや服を物色していた。

が、悠斗が連れ回してくれたショップの中には、私もまだチェックしていなかったような場所もある。

どこも、本当にセンスがいい。

「よくこんなマニアックな店まで、見つけること出来たね」

「ネットでピックアップして、下見もして選んだんだ」

「下見まで?」

悠斗はびっくりする私を見つめ、
「理沙さんが喜んでくれるんなら、俺、何時間でも睡眠時間削るよ」
と、真顔で言った。

ドキン、と大きく心臓が脈打つ。

―――違うって。勘違いしちゃダメだって。私の為なんかじゃない。ぜんぶ、タケルとの勝負のためだって。

何度も何度も自分に言い聞かせていた。