悠斗と手をつないでいることに全く抵抗を感じなくなった頃、マッサージが終わった。

いい夢から覚めたような気分……。

悠斗が腰に巻いたタオル一枚の格好で、先にベッドを降りた。

ただの白いタオルなのに、ギリシャ神話にでも出て来そうな立ち姿。

思わず見惚れる。

―――いけない、いけない。

自分が人妻だってこと忘れそうになってる。

妊婦だってことも、デブだってことも、ダサイってことも、何もかも。

―――やっぱりプロってすごいな……。

ナンバーワンホストの魅力に、思わず嘆息を漏らしていた。