ノゾミさんが作ってくれたサンドイッチを御馳走になってからマンションを出た。

今日のデートのことを考えると、何だか急に暗い気分になる。

―――タケルは本当に平気なのかな……。

オートロックのドアを出ると、そこにもうタケルの車が待っていた。

夕べ車内でイッちゃったことや、その前に喧嘩したことや、悠斗に誘惑されたこと。

色々な記憶がごちゃごちゃになって蘇ってきた。

「お、おはよ……」

私は複雑な気持ちで助手席に乗った。